ラボグロウン(合成ダイヤモンド):用語解説

昨今、ニュースやジュエリーブランドの広告で「ラボグロウン・ダイヤモンド」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。「人工的に作られたダイヤが出回っているらしい。うちにある古いダイヤも、もしかしたら偽物で価値がないのでは?」とご不安に思われるお客様がいらっしゃいます。今回は、この最新テクノロジーが生み出した宝石の真実と、お屋敷に眠る古いダイヤモンドがいかに「圧倒的に有利(価値が高い)か」という、買取業界の最前線について解説いたします。

1.ラボグロウンとは?(模造石とは違う、本物の「合成」)

ラボグロウン(Lab-Grown)とは、文字通り「ラボ(研究所)で育てられた」ダイヤモンドのことです。昔からあるキュービックジルコニアやガラスのような「見た目だけを似せた偽物(模造石)」ではありません。炭素を原料とし、地球の奥深くでダイヤが結晶化する環境を人工的に再現して作られます。つまり、光の屈折率から硬度、化学組成に至るまで、「天然ダイヤモンドと完全に同一の物質」なのです。熟練の査定士がルーペで覗いただけでは、絶対に天然と見分けることはできません。

2.マニアが唸る2つの製法:「HPHT」と「CVD」

ラボグロウンを生成するテクノロジーには、大きく分けて2つのマニアックな製法が存在します。

  • HPHT(高温高圧法/HighPressureHighTemperature):地球の深部と同じ「約1500度・5万気圧」という過酷な環境を巨大なプレス機で作り出し、炭素の塊を数週間かけて結晶化させる伝統的な製法です。
  • CVD(化学気相蒸着法/ChemicalVaporDeposition):真空のプラズマチャンバー(反応室)内にメタンなどの炭素ガスを満たし、マイクロ波を照射してガスを分解し、種となるダイヤの基板上に薄い層を雪のように積もらせていく最新鋭の製法です。

3.【最重要】「古いダイヤモンド」が持つ圧倒的な価値と安心感

現在、新品のジュエリー市場ではラボグロウンが広く流通し始めていますが、買取相場(資産価値)という点においては、大量生産が可能であるため「天然ダイヤモンドの10分の1以下」、あるいは「買取不可」となるシビアな現実があります。

ここで、お客様に強くお伝えしたい最大のポイントがございます。それは、「高品質なラボグロウン(特にCVD製法による無色透明な大粒石)が宝飾市場に本格流通し始めたのは、ここ10年〜15年ほど、つまり2010年(平成22年)以降の出来事である」という事実です。

昭和や平成初期に百貨店の外商でお求めになられたジュエリーや、何十年も金庫に眠っていた立爪のダイヤモンドリングに、最新のラボグロウンが混入している可能性は「物理的にゼロ」なのです。「古い時代から受け継がれてきた」という歴史そのものが、「紛れもない天然ダイヤモンドである」という絶対的な証明となり、相場下落のリスクとは無縁の、確固たる資産価値を約束してくれます。

4.買取査定の現場で「ラボグロウン」はどのように語られるか?

私どもは、鑑定書を紛失されたお客様に対し、不安を取り除くために以下のようにご説明いたします。

【例文1:古いお品物であることをポジティブに評価するケース】

「素晴らしい輝きの大粒ダイヤモンドですね。鑑定書がないためご不安だったとのことですが、枠のプラチナの鋳造方法やデザインから、少なくとも40年以上前に作られたアンティーク品と拝見いたしました。この時代には現在の宝飾用ラボグロウンは存在しておりませんので、間違いなく大自然が育んだ『天然ダイヤモンド』です。天然の最高相場を適用し、お買取りさせていただきます。」

【例文2:最新の機材で天然を証明し、高額査定するケース】

「最近購入されたというこちらのダイヤモンド。あまりにも内包物がなく美しすぎるため、一般的な買取店ではCVD(合成ダイヤ)のリスクを恐れて買取を拒否されるか、安く買い叩かれてしまうケースがございます。しかし当店では、紫外線の透過率を測定する最新の『スクリーニング機器(←確認)』を用いて検査を実施し、見事に天然であることを科学的に証明いたしました。どうぞご安心ください、自信を持って最高値をご提示いたします。」


5.【プロの着眼点】「燐光(フォスフォレッセンス)」と「タイプ2a」の皮肉

私たちプロが、ラボグロウンを見抜くために注目するディープな現象があります。それが「燐光(りんこう/フォスフォレッセンス)」です。HPHT製法で作られたラボグロウンの一部は、強力な紫外線を当てた後、スイッチを切って真っ暗にすると、数秒〜数十秒の間、不気味な青や緑色の光をボーッと放ち続けることがあります。これが人工物特有の痕跡です。

また、以前の「4C」の解説で、天然ダイヤの中で窒素を含まない奇跡の石を「タイプ2a(ゴルコンダ)」と呼び、天文学的な価値があるとお伝えしました。しかし皮肉なことに、ラボグロウンは人工的に純粋な環境で作られるため、「流通している合成ダイヤのほぼ100%がタイプ2aに属する」のです。「窒素を含まない、美しすぎる完璧なダイヤモンド」が持ち込まれた時、それが数千万円の価値を持つ「奇跡の天然タイプ2a」なのか、数万円の「ラボグロウン」なのか。ここを見誤れば、買取店は一瞬で致命的な損失を被ります。

だからこそ、技術のない買取店は鑑定書のない美しいダイヤを極端に恐れます。しかし、当店には違います。最新のスクリーニング機器と、宝石学に基づく深い知見、そして何より「歴史あるお品物」の価値を理解する目がございます。鑑定書を無くしてしまったダイヤモンドこそ、ぜひそのまま当店にお任せください。人工石の脅威に怯えることなく、お客様の大切な「天然の価値」を最大限に引き出し、評価することをお約束いたします。

お問い合わせはこちら

少しでも気になることがございましたら
まずはお問い合わせください。

店舗情報

店名買取専門店 ReLight(リライト)
住所〒659-0094 兵庫県芦屋市松ノ内町2-2
電話0797-90-2020
営業時間11:00〜20:00
アクセス(電車)JR芦屋駅 北改札出口より徒歩3分
アクセス(車)店舗前にコイン式パーキングあり
※査定のみでも駐車料金ご負担いたします。